2013年5月24日金曜日

新Googleマップを試してみる



少し前のGoogle I/Oで発表された新Googleマップを試してみました。
本当はもう少し早く試したかったのですが招待申請が遅すぎたのか招待されたのが昨日という…

上の画像は一番ズームアウトした時のもの。
様々な星が見え影がつき面白いですが当然地図としては全く役に立ちません。
まあおまけみたいなものですw




新しいGoogleマップの使い方


新しいバージョンを使うには今のところ招待申請を行う必要があります。
使ってみたい人はここから登録しましょう。
そのうち招待メールが来て使えるようになります。


見た目上の変更点


WebGLの採用


今回からGoogleマップはWebGLを使用して動くようになりました。
ベクター表示なのでズーム時にもなめらかな地図表示が可能です。
ただ現バージョンではなんとなくフォントがぼやけますね。
そのうち治るのでしょうか?

WebGLに非対応のブラウザや性能不足のPCでは自動的にライトモードが使用されるので大丈夫です。
ライトモードでも3D表示以外のほとんどの機能は動作します。
しかしライトモードでは文字や地図を片っ端から画像としてダウンロードしているようなので回線速度が遅いと厳しいかも?
実際に低速回線で試したわけではないですが…

配色の変更


地図の配色が少し変わって落ち着いた感じになりました。
全体的にスッキリした感じですね。


デザインの変更


今まで左側でどでかく場所をとっていたサイドバーは消えました。
また、地図上をクリックした場合のポップアップもなくなり、検索バーの下に表示されるようになりました。
検索した場合の結果は主に地図上に名前とともに表示されます。
地図上の表示が動的に変わるようになったのは素晴らしいです。



地図関連の新機能


状況に合わせた地図表示


なんと選んでいる場所によって表示される道や路線、ランドマークが変わります。
上の東京駅などもそうですが、選んでいる最中は必要ない情報は薄くもしくは非表示になります。
駅を選んだ場合は道はほとんど白になり、路線図が強調表示されます。

その他の建物を選んだ場合は周辺の道や周辺の目印となる建物が表示されます。
また、選んだものと同種のものが存在する場合はそちらも強調表示されます。
下の例では家電量販店を選択したことでノジマやPCデポといった表示が追加されています。

何も選択しない場合
家電量販店を選択した場合

使いやすくなった情報表示


店舗を選択した場合に表示される情報が増え、営業時間などが表示されるようになりました。
従来のGoogleマップでも詳細を選択することで確認できましたが、今回から地図から離れず手軽に確認できます。
すべての店舗で表示されるわけではありませんが、出発前に当日の営業時間を確認できるのは便利です。



3Dビュー


今回から今までGoogle Earthプラグインで実現していたような3D表示がブラウザのみで可能になりました。
機能としてはEarthビューと衛星写真の中間ぐらいです。

衛星写真表示


従来からあった衛星写真表示です。
ライトモードではこの表示のみが使用出来ます。
上で紹介した機能は使用出来ますがこれだけではそれほど面白い感じではありません。


3D表示


こちらが今回から追加された3D表示。
右下のボタンを押すことで角度を3段階に変更できます。
建物情報が無い所で使用しても山ぐらいしか見るものがありませんね…
それでもかなりきれいですけど。


ちなみに富士山とか見るとこんな感じ。
さすがにでかいだけあって平野見てるよりは楽しいかも。


3Dでの建物表示


日本ではまだ使用出来ませんが、建物も3D表示可能です。
対応しているところを見るとこんな感じ。
これがブラウザで動くなんてすごい。


3D表示用のデータはすべて自動生成されたものなので近くで見ると結構でこぼこな感じでがっかりする。
もう少しなめらかになってくれると嬉しいのだが…



Google Earthはもう必要ないのか?


このような3D表示は元々Google Earthの担当分野。
Googleマップで3D表示ができるようになった今、Google Earthを使うメリットは有るのだろうかと思うかもしれない。
しかし、よくみてみると結構機能に差があることがわかる。

視点の切り替え


Google Earthでは視点は自由に動かすことができる。
当たり前のようだが残念ながら今のGoogleマップではこれが出来ないのだ。
角度は真上表示を含めて3段階のみ、方角は4方向のみである。
地図として使うにはこれで十分ということなのだろう。
やはり観光目的や遊び目的ではまだまだGoogle Earthは必要である。

すべての3Dモデルの表示


Google Earthで表示できる3Dモデルにはいくつか種類がある。
上で紹介したGoogleが生成した3Dモデルの他にユーザーが作った3Dモデルや何処かから提供されたと思われる3Dモデル、高さ情報のみの簡易的なモデルなどがある。
Googleマップで表示できるモデルは最初のGoogleが生成した3Dモデルだけのようだ。
せっかく表示可能なモデルがあるのに見れないのは少し寂しい。

とはいえ最近のGoogleはGoogle Earthでも自社のモデルを使用しており、古いタイプのモデルはオプションを切り替えないと表示されないので将来的にGoogle Earthでも同じ表示になる可能性はある。
自動生成のモデルはどうも見た目が悪いのであまり好きにはなれないのだが作成の手間などいろいろな事情があるのだろう。

ちなみにGoogle Earthで東京を表示するとこんな感じである。
残念ながらGoogle製の東京の3Dモデルはまだ用意されていないため、Googleマップだとこうはならない。


地球以外の表示


実はGoogle Earthでは名前の割に地球以外も表示できる。
表示できる星は月と火星だ。
見てみると実は結構面白い。
また、星空の表示も可能である。
当然Googleマップは地球の地図なのでこれらの表示は無い。

Googleマップとの使い分け


こうやって違いを確認するとそこそこあるが、3Dモデルの表示以外は地図表示にはそれほど関係ない。
つまり、Googleマップは単に必要な機能を実装しているだけである。
地図をお手軽に見たいときはGoogleマップ、バーチャル観光的なことをしたいときはGoogle Earthを使うのが正しそうだ。


今のところ使用できない機能たち


残念ながらまだ使用できない機能たちを分かる範囲で紹介する。
全て実装されるかは分からないが主な部分はそのうち実装されるだろう。

現在地表示


新しいGoogleマップではなぜか現在地表示が出来ない。
見つけられないだけかもしれないが少なくとも今までのようにわかりやすいところにはなかった。
せっかくブラウザ側の現在地APIなどが普及してきたのにこれではもったいない。

Labs機能


今までのLabs機能は当然使用できない。
つまり距離を測ったりといった追加機能が使用できないのだ。
あったらあったで便利なのでそのうち正式機能として追加してほしい。
どうしてもやりたければ旧googleマップやGoogle Earthでできるのだが…

リンクの共有


共有用のリンクがどこにもない。
アドレスバーからのコピペで行けそうでもあるがせっかくだし専用のリンクも欲しいなって。
もしかしてプレビュー版で誰もが使えるわけじゃないから?


まとめ


ここまで紹介したように新しいGoogleマップはかなり便利である。
もちろん完璧ではないがそのうち改善されるだろうしいざとなればいつでも旧マップに戻ることができる。
ぜひプレビュー版を使用してその違いを体験してほしい。

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