2013年9月23日月曜日

ATOK for Androidの紹介(バージョン1.6編)


去年書いたATOK for Androidの紹介は多くの人に見ていただけたようで非常に嬉しいです。
前回の紹介から9ヶ月たち、ATOKも更に便利にパワーアップしています。
そこで今回は新たに追加された機能や前回紹介できなかった機能などを紹介していけたらと思います。
基本的な機能については前回の記事で紹介していますので読んでない方は先に読むことをおすすめします。

英字入力をQWERTYキーボードで行う人向けの設定


前回書き忘れましたが、ATOKの文字種切り替えはちょっとだけ特殊です。
正確にいえば文字種切り替えボタン(青丸)自体は普通です。
単に文字種が切り替わります。
テンキーのみ使う人はこれで問題ありません。

では英字入力をQWERTYキーボードで行いたい人はどうすればいいのでしょうか。
ATOKではキーボード切り替えボタン(赤丸)を使用します。
設定から「QWERTYキーボード」→「切り替え時は英字」をONにすることでこのボタンが文字種切り替えを兼ねるようになります。
つまりキーボードを切り替えると勝手に文字種も切り替わります。
英字はQWERTY派の人は文字種切り替えとしてキーボード切り替えボタンを使うことになると思います。

もしテンキーで英字なんて絶対入力しない!という場合にはそもそも文字種切り替えから英字を無くしてしまいましょう。
設定から「テンキー」→「使用するテンキー」を「ひらがな+数字」に変更します。


この設定によって文字種切り替えボタンは単に数字テンキーとの切り替えになります。
キーボード切り替えボタンは実質的に英字入力への切り替えなのでこの状態ではテンキーから1タップですべての入力状態へ遷移できます。
英字はQWERTY派の人は是非この二つの設定を行いましょう。
文字入力が非常に快適になります。

QWERTYキーボードで確定取り消し

これも前回書き忘れたことです。
うっかり間違って確定してしまった時などに便利な確定取り消しボタン。
テンキーでは左上にあるのですぐ分かります。
しかしQWERTYキーボードでは見当たりません。

実はQWERTYキーボードの場合はエンターキーを左フリックで確定取り消しです。


知っておくとうっかり間違えた時に便利な機能ですね。

絵文字が呼び出しづらい場合の設定

ATOKで絵文字を呼び出す操作は通常キーボード切り替えボタン長押し+右へドラッグです。
この方法では絵文字、顔文字、記号などを同一操作で呼び出せるとともによく使う物を素早く入力できますが(詳しくは前回の記事で)、慣れないと難しいかもしれません。
どうしても難しい場合は設定の「画面・表示」→「キーボード切替メニュー」を「ポップアップ」にしましょう。


ポップアップに設定した場合、タップでこのような画面になります。
2タップ必要にはなりますが、操作は非常に簡単になります。
ただしキーボードの切り替えも2タップになってしまうため英字はQWERTY派の人には使いづらい設定です。

クイック設定


文字種切り替えボタン長押しで表示されていたメニューにクイック設定が追加されました。
よく使う設定が一発で行えます。

学習の切り替え

前回の記事ではATOKにシークレットモードは無いと書きましたが、この設定により実現可能になりました。
入力した文章を学習したくないときは一時的に学習をOFFにしましょう。
伏せ字にならないパスワード欄などで便利です。

OFFにし忘れて学習されてしまった場合は候補長押しから削除出来ます。

英字確定入力

通常は英字でも予測変換などのために未確定状態で入力されます。
普段はこれで問題ないのですが、一部ゲームやターミナル系のアプリでは確定入力しか受け付けない場合があります。
そのような場合は一時的に確定入力に変更しましょう。

特に長い英文を打たない、いちいちエンターキーを押すのが面倒という人は常に確定入力でもいいかもしれません。

キーボード位置、サイズ変更

前回も紹介しましたが、バージョンアップにより更に自由度が高くなりました。

フローティングキーボード

なんと画面上の好きな位置に好きな大きさでキーボードを配置できるようになりました。


もう何でもありって感じですね。

ですが個人的にはあまり魅力を感じなかったり…
というのも見てわかると思いますがキーボードが画面にかぶります。
つまり設置場所によっては入力欄や文字、ボタンがキーボードで隠れるということです。
位置の記憶もできるのでどうしてもダメなときには動かすという手段も取れますがけっこう面倒な気がします。

スマートフォンモードでの幅変更

前回紹介したときはタブレットモードにした場合のみ横幅を変更して寄せることが出来ましたが、スマートフォンモードでも幅が変更できるようになりました。

高さ調節バーの左右どちらかをタップして左右に動かすことで隙間を作れます。


画面が大きいスマートフォンの場合は寄せることで入力がしやすくなります。
最近はGoogle日本語入力などもサポートしていますが、幅を自由に調整可能なのはATOKの強みですね。
個人的にはフローティングキーボード設定よりもこちらをおすすめします。
隙間は出来てしまいますが、通常のキーボードと同じ扱いなのでキーボードが何かを隠すことはなくなります。

まとめ

前回に引き続きATOKの便利な機能を紹介させていただきました。
ATOKは多機能で便利なIMEですが、その分すべての機能を使いこなすのは難しいです。
この記事や前回の記事を参考に、より快適にATOKを使えるようになっていただければと思います。

また、少し前のバージョンアップにより設定画面が整理されわかりやすくなりました。
今まで設定なんてしたくない!と思っていた人も一度設定を確認してみてはどうでしょうか。
ATOKは細かい部分もカスタマイズできるので、より自分に合った設定が見つかるかもしれません。

1 件のコメント:

  1. 「絵文字が呼び出しづらい場合の設定」は、知って得をしました。どうしてもスライドさせる操作が慣れないものでしたから。スマホ初心者には、いい設定だと思います。ありがとうございます。

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